研究課題/領域番号 |
17K07451
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 日本工業大学 |
研究代表者 |
芳賀 健 日本工業大学, 基幹工学部, 准教授 (50382031)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 光環境応答 / 光順応性 / 光屈性 / 光寛容 / シロイヌナズナ / リン酸化制御 / 胚軸 / NRLファミリー / 光順応 / RPT2 / NPH3 |
研究成果の概要 |
植物は、光合成に必要な光エネルギーを効率的に獲得するため、茎などの地上部では青い光の方向に伸長する性質をもつ。この反応は、非常に広範囲な強さの青色光によって誘導されることが知られているが、その詳しい分子メカニズムは長い間不明であった。本研究では、その仕組みを明らかにするために、モデル植物であるシロイヌナズナの突然変異体などを用いて研究を行った。光の情報伝達の必須因子であるNONPHOTOTROPIC HYPOCOTYL3(NPH3)に注目して研究を行った結果、植物が広範囲の強さの光に応答するためにはNPH3のリン酸化状態がうまく調節されていることが重要であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
広範囲な光の強さに対応できる光順応の仕組みが植物に備わっていることは古くから知られていたが、その分子メカニズムは明らかにされていなかった。本研究により、植物の光順応性にはNONPHOTOTROPIC HYPOCOTYL3のリン酸化状態の調節が重要であることが初めて裏付けられたことは、学術的な意味において非常に意義の高い研究成果であると考えられる。本研究成果を手掛かりにして、植物の光順応性の分子メカニズムが更に明らかにされることで、作物を育てる際の効率的な光環境の整備や育種においても役立つ情報が得られる可能性が高い。その意味では、社会的な意義においても高く評価される研究成果であると考えられる。
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