研究課題/領域番号 |
17K07471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態・構造
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
竹内 栄 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (20226989)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 皮膚付属器 / 性差 / 遅羽性 / 羽形成 / 性ホルモン / メラノコルチン / 甲状腺ホルモン / プロラクチン / メラノコルチン系 / 体色 / メラノサイト / 進化 / 甲状腺ホルモン系 / エストロゲン / 遅羽遺伝子 / 部域差 / ホルモン制御 |
研究成果の概要 |
鳥類の羽は哺乳類の毛と同様に表皮細胞の死細胞で構成された皮膚付属器である。ニワトリでは,鞍部に生じる羽(鞍羽)に顕著な性差が見られる。本研究ではこの鞍羽をモデル系として用い,皮膚付属器の性差形成の分子機構を解析した。さらに,養鶏において雌雄鑑別に利用されている主翼羽の遅羽性の分子機構を解析した。その結果,性差形成では,性ホルモンをはじめとする様々なホルモン系が互いにクロストークすることで適材適所な羽形成がなされていることが明らかとなった。また,遅羽性については,プロラクチンシグナルの量的変化が原因であることが示唆され,プロラクチンの羽形成における重要性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
毛や羽のような皮膚付属器は,生える場所に応じ多様な形態と生物学的機能をもつと共に,様々な淘汰圧を受ける極めて重要な構造体である。本研究において,その適材適所および適時な形成が様々なホルモン系のクロストーク,関わりによってなされていることが明らかになったことは,基礎生物学的に重要であると考えられる。さらに,本研究成果は,応用面として,脱毛や育毛といった医療・美容にも有用な知見となることが期待できる
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