研究課題/領域番号 |
17K07472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態・構造
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
内田 勝久 宮崎大学, 農学部, 教授 (50360508)
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研究分担者 |
森山 俊介 北里大学, 海洋生命科学部, 教授 (50222352)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 板鰓類 / 繁殖生理学 / 進化 / 生殖ホルモン / 孵化酵素 / 卵殻腺 / ホルモン / サメ類 / 比較内分泌学 / 魚類生理学 / 魚類繁殖生理学 / 魚類発生学 / 繁殖生理 / 軟骨魚類 / 比較内分泌 / 卵殻形成 |
研究成果の概要 |
サメ類の人為産卵促進技術を開発するため、これまで未解明であったサメ類の繁殖内分泌機構の分子基盤の構築や孵化腺の機能の理解を目的に研究を進めた。まず、卵生種トラザメの卵殻腺の4つの分泌層を組織学的に示すとともに、主要な分泌層がコラーゲン合成に寄与することを分子レベルではじめて示した。また、トラザメの脳から3種のGnRH遺伝子と4種類のGnRH受容体遺伝子を同定し、GnRH分子が下垂体FSHの産生を制御する可能性を示唆した。さらに、次世代シーケンス解析により、トラザメの頭頂部にある孵化腺を同定し、その上皮細胞に発現する孵化酵素の遺伝子構造を明らかにしている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、サメ類の生殖輸管系と生殖関連ホルモンの機能や胚の孵化に関する仕組みの一端が理解できた。これらの成果は、単に、トラザメの繁殖生理・内分泌機構に関する知見の発信に留まらず、真骨魚類での先行知見との比較や、軟骨魚類から卵生の陸棲脊椎動物へと引き継がれた卵殻形成機構の分子基盤とその進化の理解に繋がり、基礎動物学や繁殖生理学、比較内分泌学分野に新たな知見と学術進展を発信できると考える。また、近い将来、本研究の成果は、トラザメの人為産卵促進技術の開発に繋がると考えられ、世界のサメ繁殖生理学研究を牽引し、サメ資源の保護や増産のための方策を生み出すことが可能と考えている。
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