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褐藻切断組織の組織癒合過程におけるオーキシン調節作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K07473
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 形態・構造
研究機関琉球大学

研究代表者

田中 厚子  琉球大学, 理学部, 助教 (40509999)

研究分担者 松浦 英幸  北海道大学, 農学研究院, 教授 (20344492)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
キーワード褐藻 / 傷害応答 / オーキシン / 植物ホルモン / 発現解析 / 植物生理学 / 藻類 / 傷害ストレス応答
研究成果の概要

本研究は海洋沿岸域の一次生産者である褐藻アミジグサの傷害応答機構の解明を目的として行った。アミジグサに傷害を与えると傷口の癒合が見られることがあるが,植物ホルモンであるオーキシンを添加すると癒合する割合が高くなることから,癒合の過程にオーキシンが関与する可能性が示唆された。そこで傷害直後でオーキシン合成経路遺伝子を含めた遺伝子発現量の変化を解析した。一方でアミジグサとその近縁種には複数のストレス応答性ホルモンが含まれることを発見し,陸上植物とは起源の異なる褐藻類でも植物ホルモンが多様なストレス応答機構に関与している可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ワカメや昆布に代表される褐藻類を含む大型藻類は日本の食文化に必須であり,食糧の供給,沿岸海洋環境の維持,さらには海洋の炭素固定に寄与する重要な生物群である。我々は大型藻類の特徴である高い再生能力と傷害抵抗性に注目し,そのメカニズムの解明を目的として研究を行った。その結果,褐藻組織の傷害治癒には陸上植物と同様にオーキシンが関与していることが判明し,さらには陸上植物で知られる傷害応答ホルモンの検出にも初めて成功した。これらの結果は多様な生物群に保存される統一的なメカニズムの理解に役立つだけでなく,実際の褐藻養殖現場では技術開発の可能性を広げる有意義な知見であると考えている。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 その他

すべて 国際共同研究 (3件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] KAUST(サウジアラビア)

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [国際共同研究] KAUST(サウジアラビア)

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [国際共同研究] KAUST(サウジアラビア)

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] アミジグサの傷害に対する反応と生長2018

    • 著者名/発表者名
      前兼久 郁, 田中 厚子
    • 学会等名
      日本藻類学会第42回大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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