研究課題/領域番号 |
17K07475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態・構造
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
長谷部 孝 日本医科大学, 医学部, 准教授 (70329027)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 消化管 / 組織幹細胞 / 両生類 / 甲状腺ホルモン / トランスジェネシス / 上皮幹細胞 / トランスクリプトーム解析 / 小腸上皮幹細胞 / 両生類の変態 / RNA-seq |
研究成果の概要 |
ツメガエルの消化管上皮では、変態期に甲状腺ホルモン(TH)の作用により、幼生型細胞の一部が成体型幹細胞へと脱分化し、増殖・分化を経て成体型上皮を形成する。本研究では、幹細胞特異的な遺伝子の同定やその機能解析により、幹細胞制御機構の解明を目的とした。幹細胞特異的にGFPを発現するトランスジェニックカエルにより、TH受容体(TR)αサブタイプが同細胞で発現することを見出した。また、幹細胞制御にはヒアルロン酸/CD44シグナルが重要な役割を担っていることもわかった。さらに、幹細胞直下の間葉系細胞で転写因子Foxl1が発現することを突き止め、同細胞の幹細胞ニッチ形成への関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カエルの消化管をモデルとした本研究の成果により、組織幹細胞の制御機構(幹細胞がどのようにできるか、幹細胞がどのような仕組みで分化するかなど)の一端を明らかにすることができた。両生類独自の機構と脊椎動物共通の機構が存在すると考えられるが、いずれも幹細胞研究の発展には大きく貢献すると考えられる。また、哺乳類消化管の幹細胞制御機構と類似する点も多いことから、カエルを用いて得られた結果を再生医療などへ応用することも、将来的には可能になると考えている。
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