研究課題/領域番号 |
17K07487
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・行動
|
研究機関 | 大阪大学 (2017, 2019) 大阪市立大学 (2018) |
研究代表者 |
濱中 良隆 大阪大学, 理学研究科, 助教 (10647572)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 光周性 / 軟体動物 / Caudo-dorsal cell / Canopy cell / 細胞内電位記録 / 免疫組織化学 / ヨーロッパモノアラガイ / caudo-dorsal cell (CDC) / CDC / 光周時計 / Caudo dorsal cell / 電気生理学 |
研究成果の概要 |
ヨーロッパモノアラガイは, 産卵行動に明瞭な光周性を示す(産卵は長日で促進され, 短日で抑制される)。本種の産卵は, 脳神経節にあるCDCニューロンから分泌される産卵誘導ホルモン (CDCH) によって調節されている。電気生理学的解析から, 長日経験個体のCDCニューロンは, 短日経験個体のCDCニューロンと比較して, 興奮性が高いことがわかった。本種は, 光周期依存的にCDCニューロンの興奮性を切り替えることで, 季節に適応した繁殖を行っていると考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光周期(季節)の情報は脳にある光周時計で処理されるが, 無脊椎動物の光周時計の正体やその機能原理は未だ不明である。本研究により, ヨーロッパモノアラガイの産卵調節に関わるCDCニューロンが光周時計の制御下にあることが明らかとなった。今後, CDCニューロンに入力する前ニューロンを探索することで光周時計の神経機構の一端が明らかになると考えられる。季節という長い時間軸を持った情報が脳内でどのように処理されるのか?本研究は, 地球環境への生物の適応機構を実験生物学的に明らかにしようとする試みであり, 若者の生物学への憧れを誘起するという社会的意義もある。
|