研究課題/領域番号 |
17K07488
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山脇 兆史 九州大学, 理学研究院, 講師 (80325498)
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研究分担者 |
渡邉 英博 福岡大学, 理学部, 助教 (90535139)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 運動制御 / 感覚運動変換 / 胸部神経節 / 昆虫 / 筋電位 / 捕獲行動 / 神経解剖学 / リーチング / 視覚行動 / 標準脳 |
研究成果の概要 |
物体をつかむには、物体の位置に関する視覚情報をもとに前肢への運動指令を生成する必要がある。この過程は感覚運動変換と呼ばれ、その神経回路には未解明の部分が多い。感覚運動変換の神経基盤を探るために、本研究ではカマキリを対象に運動中枢である胸部神経節の標準地図を作成した。標準地図とは、神経系の構造を平均化して各領域に名称をつけた地図であり、異なる個体から得られた形態データを統合するための基準となる。今回あらたに作成した胸部神経節の標準地図を利用して、染色したニューロンなどの形態データの統合を試験的に行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で作成した胸部神経節の標準地図は、感覚運動変換の神経回路を同定するうえで役立つと期待される。昆虫の脳は古くから研究されており、標準地図とともに各部位の機能の同定が進んでいる。一方、胸部神経節は脚の運動を制御する重要な中枢であるにも関わらず、構造や機能の同定はあまり進んでいなかった。今後は感覚運動変換に関わるニューロンを同定していく予定だが、それらを胸部神経節の標準地図に登録することで、形態の比較やニューロン間の接続の推定が可能になる。カマキリにおける感覚運動変換の神経基盤を理解することで、昆虫だけでなく動物一般における運動制御の神経機構の理解が進むと期待される。
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