研究課題/領域番号 |
17K07496
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝・染色体動態
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高畑 信也 北海道大学, 理学研究院, 助教 (50381588)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ヘテロクロマチン / HP1 / 転写 / 転写終結 / TTS / antisense RNA / FACT / Swi6 / Spt16 / Pob3 / Hmo1 / Sap1 / H3K9me / Clr4 / クロマチン / heterochromatin / chromodomain / Histone |
研究成果の概要 |
本研究計画ではヒストンH3K9meに起因して形成されるヘテロクロマチん領域以外で機能するヘテロクロマチンタンパク質HP1の役割に関してプロテオミクス的側面から解析した結合因子の探索、H3K9me非依存的に転写集結点に集積する分子基盤、その時の生物学的意義についての解析を行った。結合因子に関してSap1、Hmo1、Rvb1/Rvb2を同定した事に加えHP1ホモダイマー形成機構を解析する実験システムを新たに構築することに成功した。転写集結点に集積するHP1の分子基盤と意義に関しては共役して働くrepressorが存在していることを示唆するデータを得ており、今後の詳細な解析につながると推測される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年のRNA-seqを中心とするトランスクリプトームは生体内の多様なRNA解析を可能にし細胞種ごとに異なる選択的スプライシングやポリアデニル化がおこることが明らかになった。本研究では現在でもまだ明らかになっていない多彩なクロマチン構造制御機構と転写終結の関係の一端を解き明かす発見を得た。特に遺伝子発現においてどのように転写終結が起きるのかは現在においても不明瞭な点が多々あり、その分子機構は複雑である。ある種の遺伝子においてHP1がその転写抑制活性を利用してDNA配列特異的に働く転写抑制因子と共役して転写終結に関わるのは生命の根源に関わる極めて興味深い現象である。
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