研究課題/領域番号 |
17K07503
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝・染色体動態
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤原 学 九州大学, 理学研究院, 准教授 (70359933)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 線虫 / 匂い / 性的成熟 / 神経回路 / グアニル酸シクラーゼ / 行動可塑性 / 化学走性 / カルシウムイメージング / シングルセルRNAseq / C. elegans / シングルRNAseq / 嗅覚回路 / 生殖細胞 / イメージング解析 / ギャップ結合 / イメージング / 走性行動 |
研究成果の概要 |
線虫 C. elegansでは、大人になる過程で体内で生殖細胞が増殖することによって、餌の匂いへ寄っていく能力(走性)が高まります。これまでに、嗅覚神経の下流のAIB神経が、生殖細胞の増殖に伴って匂い応答性を変化させることで行動変化を制御していることが分かっていました。今回、グアニル酸シクラーゼGCY-28という分子がAIB神経の応答性の変化に関わっていることが明らかになりました。GCY-28はAIA神経というAIB神経と結合する別の神経で働いていました。その他に、ASI神経というフェロモンなどを感覚する神経もAIB神経の応答性の変化に関わっていることを明らかにしました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、動物の行動が体内状況(internal state)でどのように変化するのか、またどのような仕組みでそれが制御されているのかを明らかにするものです。生殖細胞の増殖、つまり性的な成熟が起きたときに、動物は次世代の繁栄のためにこれまでとは違う行動パターンをとると考えられ、この変化は生物の生存戦略として重要なものだと思われます。そのような行動変化を生じさせる神経回路の仕組みを調べることで、行動を成長や環境に合わせて適切にコントロールする神経系の仕組みを明らかにできると考えています。
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