研究課題/領域番号 |
17K07506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝・染色体動態
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
深町 昌司 日本女子大学, 理学部, 教授 (20323446)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 色覚 / 色盲 / メダカ / 視運動反応 / 波長感受性 / 配偶者選択 / 錐体オプシン / ゲノム編集 |
研究成果の概要 |
本研究では、CRISPR/Cas9法によりメダカの錐体オプシン遺伝子(全8種)にフレームシフト変異を導入した。単色光下の視運動反応に基づいて波長感受性を定量したところ、赤オプシンを失った変異体は赤色光感受性が低下した一方、紫オプシンを失った変異体の紫外線感受性は野生型と同程度だった。さらに、紫と青の2種類のオプシンを失ったメダカも同様に紫外線を感受した。これらの結果は、動物が示す紫外線への応答が、必ずしも紫や青のオプシンを介さないことを示唆する点で興味深く、緑や赤のオプシンだけでも幅広い波長への応答が可能であることを示している。引き続きこれらの変異体の解析により、動物の色覚の理解が進むだろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの色覚の理解する際、色盲/色弱(色覚少数派)のヒトが果たした役割は大きい。同様に、動物の色覚を理解しようとする際、色盲動物を野生型と比較する手法は有効と考えられる。本研究で作出した各種の錐体オプシンKOメダカ(色盲メダカ)は、引き続き動物の色覚(四色型色覚)を研究する基盤を提供すると期待される。二色型色覚のヒトが三色型で見える色を想像することができないため、三色型のヒトも四色型のメダカが見ている色を想像することはできないと考えられる。しかし、色盲メダカと野生型を比較したデータを積み上げることで、四色型で見る世界の理解に繋げたい。
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