研究課題/領域番号 |
17K07514
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
進化生物学
|
研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
湯浅 創 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 准教授 (40322797)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | トリプトファン分解酵素 / 分子進化 / 比較生化学 |
研究成果の概要 |
繊毛虫の1 種であるブレファリズマの4 つのIDO(IDO-I~IV)に対して,IDO-Iと祖先型IDO-I/IV,IDO-IIIと祖先型IDO-II/IIIとのキメラ酵素シリーズの解析により,IDO-Iの5-ヒドロキシトリプトファンへの特異性は131番目のAsn,IDO-IIIのL-Trpに対する高い親和性は132番目のGluに起因することを突き止めた。 また,無脊椎動物の高触媒効率IDOにおいて,F2nd/G9thがTyr/Hisの組み合わせであることが重要,脊椎動物IDO1を含め,IDOの高触媒効率化は複数回起こったと目される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
繊毛虫BlepharismaのIDO-IはL-トリプトファン以外のインドール化合物に,より高い親和性を示す点で,他に例の無いIDOである。その基質特異性に関わるアミノ酸残基を特定(Asn131)したことは,IDOの分子進化を探る上で重要である。更に,予想祖先型配列のキメラ解析への応用が有効な手段であることも証明できた。また,IDOの高触媒効率化において,脊椎・無脊椎動物に共通してF2nd/G9thの2つの残基が重要であることが判明し,今後のトリプトファン分解酵素の研究発展に対し,重要な情報となると考えられる。
|