研究課題/領域番号 |
17K07524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
上原 浩一 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 教授 (20221799)
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研究分担者 |
伊藤 元己 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00193524)
渡辺 洋一 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 助教 (30763651)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アザミ属 / MIG-seq / 系統 |
研究成果の概要 |
本研究はアザミ属植物について次世代型DNAシークエンサーを用いた遺伝解析と形態形質の計測をおこない、現在適用されている分類の妥当性を検討した。 アザミ属の系統は、葉緑体ゲノムのシークエンス等を進めた結果、従来の節・亜節の区分とは一致せず、日本産のアザミ属は北海道の系統と、本州以南に分布する系統の2つに大別されることが示された。また、近縁種間で、形態形質を比較解析した結果、種の識別ができない例が見られたほか、カガノアザミ亜節の2倍体種についてRAD-seq法による解析では、集団内の遺伝的変異が大きく、種間変異には有意性が認められなかった。この結果からアザミ属全体の分類の再検討が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アザミ属は、形態的に多様で、これまで日本国内で150種以上記載されたが、分類形質の変異が大きく種同定が難しいと考えられていた。今回、アザミ属の系統分類を目的に、次世代型DNAシークエンサー等を用いた遺伝解析と、種レベル、集団レベルの形態形質の検討を行った。その結果、外部形態による従来の種の記載の段階で、分類形質について、複数のサンプルを用いた検討が不十分だった可能性が示された。また、遺伝解析の結果も従来の種や亜節の区分が不明瞭だった。今後より広い範囲で、従来の節・亜節を超えたサンプリングと詳細な遺伝解析、形態形質の検討を行う必要性が示された。
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