研究課題/領域番号 |
17K07525
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上島 励 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (20241771)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 系統分類 / 分類 / 系等進化 / 分類学 / 多様性保全 / 種分化 |
研究成果の概要 |
キセルガイ科は日本産陸産貝類で最も種多様性が多い分類群であり、狭い地域の固有種が多いため絶滅危惧種が多く含まれる。本研究では、分子系統解析をおこなうことにより、日本産キセルガイ科の種多様性を再検討した。特に、広域分布種を中心に地理的変異と隠蔽種の有無について検討した。その結果、ナミギセル、コンボウギセルのような広域分布種では、複数の隠蔽種が発見された一方で、形態学的に別種とされていた分類群が種内変異として扱うべき例も多く発見された。日本産キセルガイ科では種レベルの分類体系および保全対象の選定を変更すべきと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キセルガイ科は日本産陸産貝類で最も種多様性が多い分類群であり、狭い地域の固有種が多いため絶滅危惧種が多く含まれる。本研究では、分子系統解析をおこなうことにより、日本産キセルガイ科の種多様性を再検討した。特に、広域分布種を中心に地理的変異と隠蔽種の有無について検討した。その結果、一部の広域分布種では、複数の隠蔽種が発見された一方で、形態学的に別種とされていた分類群が種内変異として扱うべき例も多く発見された。キセルガイ類の保全対象となっているものが多いが、一部は新知見にもとづき選定を見直す必要がある。
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