研究課題/領域番号 |
17K07530
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
戸部 博 京都大学, 理学研究科, 名誉教授 (60089604)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アンボレラ / 基部被子植物 / 進化 / 花 / 雌性配偶体 / 造卵器 / 雌雄異株 / 被子植物 / 発生 / 原始形質 / 生殖器官 / 発生学 |
研究成果の概要 |
アンボレラは、被子植物進化の最基部に位置し、他の全ての被子植物の姉妹群である。その系統的位置に照らして、花の雌雄性や発生を調べた。その結果、アンボレラの花はもともと両性花であったこと、雌雄性により失われる繁殖効率を両媒や開花期間を長くすることで補っていると考えられた。また、雌性配偶体の構造を再研究した。その結果、9細胞10核であることを確認した。造卵器は1卵細胞と4個の助細胞の5細胞からなっていた。この構造は、裸子植物の基部植物であるソテツやイチョウの造卵器を同じであり、これにより、裸子植物とつながるミッシング・リンクを捉まえた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究課題にあるアンボレラは他の全ての被子植物の姉妹群であり、その種がもつ特徴は被子植物全体の原始形質である可能性がある。この研究によって、花の構造については種に固有の派生形質であること、雌性配偶体は裸子植物と共通する造卵器をもっていることを発見した。後者は、これまで見つかっていない裸子植物とのミッシング・リンクの発見であり、種子植物の進化の理解に向けて重要な貢献ができた。
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