研究課題/領域番号 |
17K07533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
羽生田 岳昭 神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 助教 (40379334)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 分散能力 / ホンダワラ属 / 海藻類 / マイクロサテライトマーカー / ホンダワラ類 / 分子マーカー |
研究成果の概要 |
本研究では、褐藻ホンダワラ属藻類を対象として、地域集団間及び集団内の遺伝的多様性の違いをもとに分散能力の違いを明らかにした。 日本各地においてホンダワラ属藻類を採集し、ミトコンドリアゲノムの塩基配列(約2.5kb)を決定した。日本沿岸で同じような分布域を示すヒジキとタマハハキモクを比較したところ、顕著な地理的遺伝構造の違いが見られた。また、西日本沿岸で同じような分布域を示すキレバモク/タマキレバモクとヒイラギモクを比較したところ、遺伝的多様性や地理的遺伝構造に大きな違いは見られなかった。ヒジキとタマハハキモクの間の地理的遺伝構造の違いは、これら2種の間の分散能力の違いに起因すると推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、不明な点が多かった日本沿岸に生育する海藻類の分散能力についての一端が明らかとなった。日本沿岸で同じような分布域をもつヒジキとタマハハキモクの間に見られた地理的遺伝構造の違いは、分散能力の違いに起因すると推測され、流れ藻としての出現割合(ヒジキ: 低,タマハハキモク:高)の違いが分散能力の違いに影響を及ぼしていることが示唆された。
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