研究課題/領域番号 |
17K07538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
塔筋 弘章 鹿児島大学, 理工学域理学系, 准教授 (60237047)
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研究分担者 |
佐藤 正典 鹿児島大学, 理工学域理学系, 教授 (80162478)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 分子系統 / 隠蔽種 / ミトコンドリアDNA / 種多様性 / ゴカイ / 分類学 |
研究成果の概要 |
各種塩基配列による系統解析を行った。その結果、Hediste atoka同胞種群に新たな隠蔽種を、またHediste属に未記載種1種を発見した。Perinereis nuntia同胞種群では1種の未記載種に加えて2種の日本新記録種を発見、新たにPCRによる簡便な同定法を開発した。Neanthes glandicincta同胞種群では、南九州から東南アジアで5隠蔽種を明らかにした。Namalycastis hawaiiensis同胞種群では、南西諸島にNamalycastis hawaiiensisと1隠蔽種、マレーシアにNamalycastis multisetaと3隠蔽種の生息が判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究によってこれまで未解明であった南西諸島を中心とした南日本のゴカイ科同胞種群の種多様性と各種の正確な地理分布を明らかにすることができた。また、単なる生物相調査にとどまらず、この成果に基づき、新種や新属などの多くの新しいタクサが記載されることが予想される。本研究で調べるゴカイ類は、沿岸生態系において大きなバイオマスを有しており、様々な肉食動物にとっての重要な食料となっている。このような生態学的に重要な動物群の種多様性を明らかにすることは、ゴカイ類の保全のための重要な情報となるばかりでなく、今日の沿岸開発などが生態系におよぼす影響をもっと正確に見極めるためにも大変重要なこととなる。
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