研究課題/領域番号 |
17K07556
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐藤 幸恵 筑波大学, 生命環境系, 助教 (60414629)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 性選択 / 雄間闘争 / 母性効果 / 代替戦術 / 条件戦略 / ハダニ / 雄の交尾代替戦術 / 行動生態学 / 進化生態学 / 植物ダニ学 / 行動生態 / 進化 |
研究成果の概要 |
同性内淘汰における母性効果の役割を解明することを目的に、繁殖における条件戦略としての雄の代替戦術が見つかっているナミハダニ(ダニ目ハダニ科)を対象に、雄が直接経験する環境だけでなく、母親が経験した環境が息子の繁殖戦術に与える影響(母性効果)について調査した。その結果、雄の経験はもちろんのこと、母親が経験した同種異個体群との接触、交尾の有無、交尾相手の戦術、産卵中の実効性比に応じて、母親は息子の交尾行動をより適応的に変えていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
雌をめぐる雄間闘争や雄の代替戦術に関する研究は数多くあるが、本研究のように母性効果に着目した研究は非常に数少ない。特に、可変的に戦術を変える雄においては、母性効果が働く余地は無いと考えられていた。しかし本研究により、可変的に繁殖戦術を変えるナミハダニの雄においても、母親の経験が息子の繁殖戦術や交尾行動に影響を与えることが明らかとなり、雌をめぐる雄間闘争や雄の代替戦術における母性効果の重要性が見いだされた。
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