研究課題/領域番号 |
17K07558
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
宮川 一志 宇都宮大学, バイオサイエンス教育研究センター, 准教授 (30631436)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ミジンコ / 周期性単為生殖 / 誘導防御 / 表現型可塑性 / 反応規準 / 進化生態 |
研究成果の概要 |
本研究では周期性単為生殖を行うミジンコの誘導防御という現象を題材とし、表現型可塑性を担う因子がゲノム上にどのように分布し、またそれらが世代を経てどのように遺伝し可塑性の進化をもたらすのかを明らかにするための実験基盤の整備を行った。その結果、①ミジンコの新規全ゲノム配列の構築、②クローン繁殖と有性生殖を組み合わせた交配実験系の確立、③反応規準の定量的な評価法の確立に成功した。またこれらの実験系を用いて両親の可塑性(反応規準の形)が次世代に遺伝することを明らかにし、遺伝解析に用いる反応規準の異なるF2バッククロス系統群の作成に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
同一ゲノムから多様な表現型をつくり出す表現型可塑性の制御機構とその進化過程は多くの研究者が興味を持つ現象である。しかし、可塑性は同一遺伝情報を持つ個体を複数用意しなければ評価することができないため、ランダムな染色体分配と組換えによって唯一無二の遺伝子型の子が生じる人為交配実験による遺伝学的解析はこれまで困難であった。本研究で確立した周期性単為生殖を行うミジンコを用いた交配実験系および様々な反応規準を示す近交系統群はこの問題を解決し、表現型可塑性の進化研究にブレークスルーをもたらすことが期待される。
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