研究課題/領域番号 |
17K07571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 岡山大学 (2019-2020) 玉川大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
三村 真紀子 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (60451689)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 種分化 / 遺伝子浸透 / 祖先多型 / キイチゴ属 / 亜熱帯 / 種間交雑 / 浸透交雑 / 環境適応 / ゲノム系統解析 / 収斂進化 / 交雑 / 系統進化 / 局所適応 / キイチゴ |
研究成果の概要 |
地球上の多様な環境に多くの生物が適応し生息しており、近縁な関係にある種が異なる気候帯に分布していることもある。このように多様な環境に種分化していく遺伝的なメカニズムはなにか。私たちは、アジアで多様な気候帯へ分化しているキイチゴ属Idaeobatus亜属を用いて、その背景を検証した。結果、キイチゴ属は寒冷な気候帯から温暖な気候帯へ種分化を繰り返しており、異なる系統グループで温帯から亜熱帯地域への種分化が起きていることがわかった。さらに、ゲノム情報を解析から、多様化に種間の遺伝子浸透が関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、多様な環境に種分化を繰り返して異なる環境へ進出していく背景として、他種や祖先種がもつ遺伝資源の再利用に着目している。多様な気候帯へ分布し、アジアで多様化しているキイチゴ属Idaeobatus亜属は、冷温帯から亜熱帯へ種分化を経た進出が起こっていることを明らかにした。ゲノム解析から種間に交雑の痕跡が示唆されたため、キイチゴ属の多様化に遺伝子浸透が関わっているのかもしれない。地球規模の環境変動において強靭に応答し多様に分布する種群において、他種や祖先種がもつ遺伝資源の多様さの重要性を提唱する。
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