研究課題/領域番号 |
17K07572
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
中村 隆俊 東京農業大学, 生物産業学部, 准教授 (80408658)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 湿生植物 / 呼吸 / 低酸素 / 通気組織 / 高温ストレス / 根 / 高温 / 温度応答 / 空隙率 / 酸素 / 生態 / 生理 |
研究成果の概要 |
根圏が低酸素状態にある湿生植物では、根への給気や根の呼吸応答、呼吸で得たエネルギーの分配特性において、温度上昇に対し北方種と南方種で異なる挙動を示すことを明らかにした。高温環境下で給気能力と呼吸速度が上昇する南方種に対し、北方種では高温環境下で給気能力と呼吸速度が大きく低下した。北方種では、呼吸速度低下によるネルギー不足に対して、根維持のための呼吸コストを抑えることで根成長や窒素吸収の活性低下を回避する傾向にあることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、温度上昇が北方系湿生植物の根に対して酸素・エネルギー不足をもたらし、特に根維持(養分の転流など)と関連する生態生理特性に影響を及ぼす可能性を示した。根における酸素の供給・利用からみた湿生植物の温暖応答については、これまでほとんど議論されてこなかったが、本研究で得られた知見はそれらに関する貴重な生態生理学的洞察を提供するものであるとともに、温暖化に対する北方系湿生植物の応答予測にも貢献するものであると思われる。
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