研究課題/領域番号 |
17K07577
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 長崎総合科学大学 |
研究代表者 |
繁宮 悠介 長崎総合科学大学, 総合情報学部, 准教授 (00399213)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 交尾器破壊 / ゴミグモ / フェロモン / 求愛歌 / レーザードップラー振動計 / オス間闘争 / メスによる選択 / 一回交尾 / 多回交尾 / 配偶者選択 / 交尾行動 / 求愛 / 性的共食い / 交尾期破壊 / 振動信号 / 行動生態 |
研究成果の概要 |
交尾器破壊が起こらず多回交尾が可能なゴミグモでは、オスはメスの交尾歴に基づくメスの選択を行わず、交尾器破壊が起こり1回交尾と考えられるミナミノシマゴミグモでは、春世代に限れば未交尾のメスが選ばれやすかった。オスが糸を弾いて送る振動信号(求愛歌)は、種間の違いはあるものの、ミナミノシマでメスの1回交尾の機会を獲得するためにオスが行動を進化させている証拠は見つからなかった。どちらの種でも、メスの網に2匹のオスが同時に侵入した場合にもオス間の闘争は見られず、メスはどちらのオスとも交尾するなど、メスによる選択も起こらないようだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メスの交尾器が破壊されることによる交尾回数の制限が、オスにどのような繁殖戦略を進化させているか検証した結果、1回交尾の種のオスは未交尾のメスを判別する能力があるものの、オス間闘争や求愛行動で有利となる進化は観察されず、1回しか交尾できないメスがオスを選択することなく配偶を行っていることが示唆された。メスの交尾器破壊という極端な父性確保が起こる種において、オスの繁殖成功がメスへの到着順序で決まることを示唆する結果は、動物の性選択のパターンとして特異な例と考えられる。
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