研究課題/領域番号 |
17K07590
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然人類学
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研究機関 | 大阪河崎リハビリテーション大学 |
研究代表者 |
岡 健司 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 講師 (70629633)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ブラキエーション / 腕渡り / 雲梯 / ロコモーション / 表面筋電図 / 三次元動作解析 / 三次元運動解析 / 筋電図 / 運動解析 |
研究成果の概要 |
本研究は、ヒトの雲梯でのブラキエーション時における体幹・下肢活動を運動学的、筋電図学的に分析し、ヒトのロコモーション全般における姿勢調節機序の一端を明らかにすることを目的として行われた。ブラキエーション時の脊柱起立筋は、体幹姿勢を安定させて体肢の振り出しに備えていると考えられた。また、ヒトのブラキエーションは、規則的な下肢運動を伴っていた。推定身体質量中心の上下方向運動は、ストライド長が長い場合と短い場合で振り子運動の形が異なり、ブラキエーションは2パタンに分かれることが示された。ヒトのブラキエーションは非日常的な動作だが、体幹・下肢が規則的に活動して姿勢を調節することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ブラキエーションは、ヒトと近縁な類人猿が行うロコモーションである。ヒトのブラキエーションに関する定量的データは、類人猿の運動データと比較するための基礎情報として有用であり、霊長類ロコモーションの進化・適応という人類学の大きな問題に一助しうる。また、懸垂型のロコモーション時に下肢・体幹の働きが確認されたことから、脊髄損傷や下肢切断の患者による上肢優位のロコモーションの円滑な遂行や下肢の賦活化をはかるうえで、応用的な示唆を与えると期待される。
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