研究課題/領域番号 |
17K07595
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用人類学
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研究機関 | 日本医療大学 |
研究代表者 |
矢口 智恵 日本医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00612300)
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研究分担者 |
藤原 勝夫 金沢学院大学, 人間健康学部, 教授 (60190089)
清田 直恵 金沢学院大学, 人間健康学部, 准教授 (90559189)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 注意分散 / 姿勢制御 / 一過性床移動 / 二重課題 / 体性感覚 / 視覚 / 誘発電位 / 高齢者 / 電気刺激 / 脛骨神経 / 注意 |
研究成果の概要 |
床移動と視覚弁別の二重課題を実施し、高齢者の注意分散能と姿勢制御の関連を検討した。はじめに一過性床移動課題の準備期に体性感覚情報に向けられる注意を、体性感覚誘発電位のN130振幅で評価する方法を確立した。この振幅と視覚誘発電位のP100振幅を用いて、二重課題時の体性感覚と視覚に向ける注意を評価した。高齢者では若年者と同様に、二重課題時には視覚情報へ多くの注意が配分され、体性感覚情報への注意は減ることが示唆された。しかし二重課題では姿勢外乱に対する衝撃を弱めることができた。これは床移動の準備期に意識的に姿勢筋のスティフネスを高めてしまわなくなるような戦略の変化によるのかもしれない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまで評価することのできなかった認知および姿勢制御課題を同時に行う二重課題中の各感覚情報へ向ける注意を誘発脳電位で評価する方法を確立し、その注意の様相とそれぞれの課題のパフォーマンスの結果を関連付けて検討することができたことに学術的意義があると考えられる。本研究では若年者と高齢者との間で、床移動課題中のパフォーマンスに違いがあったが、各感覚情報への注意の配分の方法は類似していたことが明らかとなった。したがって、感覚情報への注意の向け方とは違う要因により、姿勢制御戦略が変わった可能性が示唆された。
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