研究課題/領域番号 |
17K07602
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝育種科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
松島 良 岡山大学, 資源植物科学研究所, 准教授 (80403476)
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研究分担者 |
久野 裕 岡山大学, 資源植物科学研究所, 准教授 (70415454)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 澱粉粒 / アミロプラスト / イネ / オオムギ / GFP / 可視化 / 胚乳 / 種子 / 蛍光タンパク質 / イメージング / 共焦点走査型レーザー顕微鏡 |
研究成果の概要 |
澱粉合成を担うオルガネラであるアミロプラストに蓄積するGFPを発現する形質転換体をイネとオオムギで作出した。澱粉粒の合成時期である種子登熟期に注目し、アミロプラストの形状を観察した。その結果、オオムギとイネ両方において、複数個の澱粉粒が内在しているアミロプラストを見出した。特にオオムギにおいては、澱粉粒の観察だけでは独立に存在していると思われた大小二極性の澱粉粒が、1つのアミロプラストに内包されている事が分かった。登熟の過程でまず大澱粉粒が形成され、その後に小澱粉粒が形成されることも分かった。さらに、澱粉粒の形状に異常を示す変異体をオオムギで新しく単離し、解析を開始した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
澱粉は我々の主食としてだけでなく、様々な加工製品として利用されており、澱粉は人類に重要な物質である。近年、消化性や糊化特性が変化した澱粉を発達させるイネやムギ類が育種されており、新しい澱粉素材として期待されている。本研究で得られた澱粉粒ならびに澱粉粒を合成するオルガネラであるアミロプラストについての観察結果は、今後の澱粉育種の基盤となる新知見を提供する。また、本研究で作出した形質転換体は、アミロプラストだけでなく他の組織の色素体も可視化できることから、植物病理学や植物発生学を専門とする研究者から材料のリクエストがあり、学際的に有用な研究ツールを提供できたと思われる。
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