研究課題/領域番号 |
17K07623
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
西原 英治 鳥取大学, 農学部, 教授 (40452544)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アレロケミカル / 炭化物(活性炭) / 物質吸着 / 根粒菌 / 温室効果ガス(N2O) / 炭化物特性 / 活性炭 / 連作障害回避 / 硝化菌 |
研究成果の概要 |
活性炭(AC)は、根の滲出液を吸着する吸着剤であるが、作物収量、微生物、温室効果ガスに影響を及ぼす可能性がある。 そこで2年間のポット実験を行った。 供試ダイズ系統は、異なる根粒形成能のTnVRSN4、タチナガハ及びTnVRNN4とし、AC量は0、2.4、4.8及び9.6 tha-1とした。この結果、AC施用は根粒形成を大幅に減少させ、TnVRSN4土壌からのN2O排出を減少させた。 ACはTnVRSN4の収量に影響を及ぼさなかったが、TnVRNN4とタチナガハの収量は減少させた。ACは根のイソフラボンに影響を及ぼさなかったが、土壌中のダイゼイン及びダイジン濃度を有意に減少させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、連作障害を回避させる資材である活性炭施用によってマメ科ダイズの子実収量、マメ科に着生する根粒菌、そして化学肥料と収穫後の根粒菌の腐敗から発生する温室効果ガスの一種であるN2Oの発生の影響を調査した。一般にダイズのようなマメ科作物は根粒菌の着生のため、窒素肥料の施用量は少ないとされている。しかし、本研究によって、AC施用は、ダイズから滲出する根粒菌着生の誘導物質を吸着させ根粒菌の着生量が減少させながら、子実収量を維持させることを証明した。さらにAC施用によって根粒菌着生数が減少し、収穫後の根粒菌の腐敗から発生するN2Oもほぼなくなる環境にやさしい栽培になることを明らかにした。
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