研究課題/領域番号 |
17K07626
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物生産科学
|
研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
保田 謙太郎 秋田県立大学, アグリイノベーション教育研究センター, 准教授 (00549032)
|
研究分担者 |
中山 祐一郎 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 教授 (50322368)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 水田雑草の誕生 / タイヌビエ / 半直立型 / 交雑不稔 / 東日本での分布 / 史前帰化植物 / 四倍体 / 地理的変異 / 花粉不稔 / 東北での分布 / 4倍体 / 水田雑草 |
研究成果の概要 |
本研究では、最近になって発見された4倍体の一年生ヒエ属植物(半直立型)の生態的特性や生育環境を栽培実験や探索調査から明らかにした。半直立型は、北海道~長野県まで分布し、路傍や畦畔、空き地、ガレ場などの二次遷移の初期段階となる攪乱環境に生育していた。生育環境の特徴からは、半直立型は、稲作渡来以前の日本にも十分に存在できたと推察される結果を得た。一方で、分子マーカ等を用いた変異解析からは、半直立型は、タイヌビエと同じ遺伝的に近い関係にあり、タイヌビエの亜種もしくは最近縁種となる関係であることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の多くの水田雑草は、水田稲作の渡来に付随して日本国内に侵入し、拡散したと考えられてきた。本研究では、典型的な史前帰化植物とされているタイヌビエであっても、一部の系統は日本国内に生育していたものからの雑草化で誕生した可能性を示しており、日本における水田雑草の誕生過程を考える上で意義深い提案をしている。また、ヒエ属植物は多くの耕地雑草を含んでおり、雑草として重要な属である。新しいヒエ属植物の実態を解明したことはそれらの防除および管理を進める上でも重要と考える。
|