研究課題/領域番号 |
17K07637
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
佐藤 達雄 茨城大学, 農学部, 教授 (20451669)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 熱ショック / 熱ショック転写因子 / キュウリ / トマト / 病害抵抗性 / 獲得抵抗性 / 熱ショックエレメント / 紫外線 / UV-B / 熱ショック誘導抵抗性 / 糸状菌病害 / 局所抵抗性 / 全身獲得抵抗性 / 熱ショックタンパク質 / ペルオキシダーゼ / 熱ショック誘導病害抵抗性 / ゲルダナマイシン / PRタンパク質 / 代替経路 / 園芸学 / 植物病理学 |
研究成果の概要 |
これまでの研究により、作物に40~50℃、数十秒の熱ショック処理を施すと病害に対する抵抗性が誘導されることが分かっていたが、その発現には既知の全身獲得抵抗性の反応に加え未知の反応系が平行して、または相互に作用しながら関与していることが示唆されていた。本研究ではキュウリならびにトマトを用い、熱ショック転写因子の挙動に着目し、熱ショック処理後、全身獲得抵抗性の誘導より早く熱ショック転写因子が活性化し、病害防御関連遺伝子上流の熱ショックエレメントに結合することによって局所的な病害抵抗性が発現することを明らかにした。この反応は紫外線照射では誘導されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬剤などに頼らず環境ストレスの1つである熱だけで植物の病害防御に関する複数の経路を活性化し実用水準の病害抵抗性を引き出すことができることが明らかになった。本成果は環境負荷軽減型農業の推進に寄与するだけではなく、熱ショック転写因子を介した防御反応のメカニズムは植物だけではなくヒト等の動物にも存在する可能性があることから医薬品開発など他分野への応用が期待される。
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