研究課題/領域番号 |
17K07646
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
五島 聖子 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 教授 (80745216)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アロマセラピー / 微香 / ユーカリプトール / 1,8-シネオール / 高齢者 / 認知症 / 菊 / 周辺症状緩和 / ユーカリプトル / 芳香浴 / 認知症患者 / 認知機能 / 周辺症状 / 香りの認知 / 菊の香気成分 / 竹の香気成分 / 酢酸ボルニル / 記憶誘発効果 / 菊の香気成分の多様性 / 芳香性 / 心理効果 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、菊と竹の香気成分の効果を明らかにすることであった。実施計画は、前半に菊と竹に含まれる香り成分を分析し、その主な構成要素とされる香油による健常者を被験者とした実験を行う実験1、そして後半に介護施設に入居している高齢者を対象とした介入実験2によって構成されていた。ところが、菊の香り成分について詳しく分析すると、菊の香り成分が品種によっても花の新鮮さによっても多様であり、特に構成要素が限定できないことを確認した。そこで、実験2では、長期的な効果を軽度認知症高齢者に対して行い、その結果、ユーカリプトールの微香には認知機能や周辺症状への改善効果があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
香りの趣向性には個人差があり、好き嫌いの程度によって香りが気分に及ぼす影響が異なることがある。また一般的なアロマ・セラピーは、オイルの含有物が様々であり、科学的な研究は少ないことが問題とされ、医療現場での適応が少ない。この研究成果は、これまでアロマ療法は嗅覚が衰えた高齢者には効果がないとされていた常識を覆し、健常者の嗅覚でも感知できない程度の微香が長時間の暴露によって認知症患者の周辺症状緩和に効果があることを明らかにした。微香は個人の好みに関わらず使用することができるので、国や文化に関わらず、施設に関係するすべての人々に使用することができる。
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