研究課題/領域番号 |
17K07668
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
|
研究機関 | 岡山大学 (2020) 横浜市立大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
河野 洋治 岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授 (00406175)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 植物免疫 / 抵抗性タンパク質 / イネ / 構造解析 / 耐病性 |
研究成果の概要 |
抵抗性タンパク質は、植物免疫の重要な細胞内受容体である。申請者は、いもち病菌の免疫受容体である抵抗性タンパク質Pitがイネの免疫マスターレギュレーターである低分子量Gタンパク質OsRac1を介して、いもち病菌への防御応答を誘導することを明らかにしている。本研究で、PitがOsSPK1と呼ばれるGタンパク質の活性化タンパク質を介して、OsRac1を活性化することにより耐病性を誘導することを見出した。また、PitのCCドメインに細胞内局在と機能に大切な3アミノ酸を同定した。これらの発見により、植物の中で最も強い免疫応答を引き起こす抵抗性タンパク質の活性化機構を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究課題は、植物病理の分野で最も困難で重要な問題の一つである、抵抗性タンパク質の活性化機構の解明に正面から取り組んでいる。抵抗性タンパク質を介した免疫機構は、イネを含む穀物だけでなく、果樹、野菜、花卉でも抵抗力を高めている。申請者らの研究成果を利用することにより、「病気に強い様々な植物」を開発することが可能となり、食糧生産の安定化やバイオ燃料向けの農作物の生産向上にも役立つことが期待できる。
|