研究課題/領域番号 |
17K07672
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
浅水 恵理香 龍谷大学, 農学部, 教授 (00370924)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 植物寄生性線虫 / 線虫ゲノム / エフェクター / サツマイモネコブセンチュウ / 寄主適合性 / ゲノムワイド関連解析 (GWAS) / サツマイモ品種 / レース検定 / 多様性 / ゲノム多型 / GWAS / トランスクリプトーム / ゲノム |
研究成果の概要 |
植物寄生性線虫の一種であるサツマイモネコブセンチュウは、世界の農業に甚大な被害を与えている。サツマイモネコブセンチュウは多食性であり、寄主は被子植物25万種に及ぶが、作物種や品種によって、感染力の差 (寄主適合性の違い) が見られる。この差を引き起こす原因を探ることによって、寄主範囲の広さの謎を解く鍵を得ることができると考えた。本研究では、48系統という多数のサツマイモネコブセンチュウ系統を用いることで、世界で報告のなかったゲノムワイド関連解析に初めて成功した。その結果、寄主適合性に関わる「ホットスポット」ともいうべきゲノム領域を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物寄生性線虫が農業上の重要害虫であることは、広く認識されている。それにも関わらず病害メカニズムの解明が進んでいない理由には、その扱いにくさがある。感染ステージの幼虫は1mmに満たず肉眼で見えないこと、土壌中で根に感染するため観察が難しいこと、絶対寄生生物であるため実験室での維持に労力がかかること、などが挙げられる。 我々は、多数のサツマイモネコブセンチュウ系統を材料として、ゲノム科学の側面から研究を進めてきた。本線虫種は、ゲノム進化や環境適応の研究材料として、学術的に大きな可能性をもっている。本研究で得られた基礎的な知見は、安全かつ持続的な生物的防除方法の確立に役立てていくことができる。
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