研究課題/領域番号 |
17K07681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
中尾 史郎 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (10294307)
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研究分担者 |
兼子 伸吾 福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (30635983)
塘 忠顕 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (80282250)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | アザミウマ / 生物的防除 / 系統進化 / 分類 / 食性 / 捕食性天敵 / 亜熱帯 / 送粉者 / 天敵昆虫 / 捕食性 / 花粉食性 / 捕食効率 / 発育零点 / 安定同位体比 / 休眠 / 生物農薬 / 安定同位体比分析 / 有効積算温度定数 / 雑食性 / 花粉 / 休眠性 / 昆虫 / 環境調和型農林水産 |
研究成果の概要 |
日本産Haplothrips属の全種について、動物質の餌だけで継代飼育可能であるかを昆虫の卵を与えて確認し、特定の花に寄生し、動物質の餌で飼育不可能な種と、動物質の餌で飼育可能な種を大別した。これらのCO I領域に基づく分子系統樹で、それらは異なるクラスターを形成したため、食性と系統進化は概ね符合することが判明した。捕食性の強い数種の害虫アザミウマ捕殺数を比較し、生物的防除素材として有望な3種を抽出した。このうち1種は奄美大島以北に、1種は主に与論島以南に分布し、残り1種は琉球列島、九州および本州に分布する。沖縄県での害虫アザミウマの防除素材として有望な土着3種の性質を比較検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的農業害虫アザミウマ類の生物的防除資材として利用可能な捕食性アザミウマを、分子系統解析と分子多型によって簡易的に抽出する方法を開発した。野外におけるその栄養段階を安定同位体比分析によって判定する手法を開発した。これらにより、生物農薬開発のためのスクリーニングを飛躍的に容易にした。絞り込んだ未利用資源3種の飼育実験を行なって、シナクダアザミウマとヤマノイモハナクダアザミウマが沖縄県における害虫アザミウマの生物的防除素材として有望であることを把握した。これらは花粉食でも発育を全うし、送粉者としての利用も可能であると推察できた。
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