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広範な土のミネラルおよびその他の機能的無機成分の可視化情報構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K07693
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 植物栄養学・土壌学
研究機関東北大学

研究代表者

南條 正巳  東北大学, 農学研究科, 教授 (60218071)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2018-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2017年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード土壌鉱物 / ビビアナイト / 黒ボク土 / 土壌学 / 土壌圏現象
研究実績の概要

光学顕微鏡、電子顕微鏡技術を活用し、土の鉱物(動植物の無機養分の担体、ミネラル)の検出と可視化を包括的に進めた。試料は世界各地から収集した1次、2次鉱物を含む土の各サイズにおける鉱物である。各種鉱物を精製分離し、X線回折データを得ると共にエネルギー分散型X線分析により、元素組成の情報を得た。これらから、各種鉱物を同定し、その形態の詳細について、光学顕微鏡および電子顕微鏡を使い、画像情報を得た。それらのうち、水稲根の鉄プラーク,黒ボク土の無機成分の事例は以下のとおりであった。
落水収穫後の低地土水田から採取した水稲根の厚い円筒状鉄プラークと見られる研磨断面のSEM, EDX観察では根の硬膜組織層付近の細胞跡に鉄とリンの濃縮部が認められた。その外側の厚い円筒部は土壌粒子で構成され,細胞跡よりも濃度は低いが鉄とリンが検出され,土塊研磨片で認められた管状斑鉄と類似してい
た。また,根を過酸化水素分解して得た無機物には細胞内部の形態に近いと見られる鉄とリンを含む細長い濃縮物他も認められた。
研磨片(日光市木和田島の黒ボク土の腐植に富む層)の元素マップでは石英,植物ケイ酸体などほとんどSiから成る粒子が点在する一方,全体的にはAlに富む状態にあり,菌核と見られるAl濃度の高い構造体も認められた。同(七本桜軽石層)においては発泡ガラス壁の厚い所に火山ガラスの化学組成をほぼ維持している部分があるのに対し,発泡ガラス壁の薄い部位はアロフェン質の化学組成(Alが多い)に変化していた。同(今市軽石層)の発泡孔隙の中には場所によってアロフェン質物質が満たされていると見られる部位が散在した。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 落水収穫後の水稲根における鉄とリンの微視的分布2017

    • 著者名/発表者名
      南條正巳
    • 学会等名
      日本土壌肥料学会東北支部会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 黒ボク土土塊の樹脂包埋研磨片の観察事例2017

    • 著者名/発表者名
      南條正巳・平井英明・伊東久美子・菅野均志
    • 学会等名
      日本土壌肥料学会2017仙台大会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2018-12-17  

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