研究課題/領域番号 |
17K07694
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菅野 均志 東北大学, 農学研究科, 准教授 (30250731)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 水田土壌の硫黄肥沃度 / 可給態硫黄 / 可溶性金属 / 難溶性硫化物 / 土壌肥沃度 |
研究成果の概要 |
水稲の硫黄(S)欠乏に関わる土壌要因を明らかにする目的で,水田土壌のS肥沃度ダイナミクスとその制御機構を検討した。3年間を通じて実施した17供試土壌を用いたポット栽培試験およびそれ以前の試験結果により,土壌の可給態Sの多寡および土壌還元に伴う難溶性硫化物(不溶性S)形成の量的関係により水稲のS欠乏を説明する作業仮説が強く支持されたことから,溶解度の異なる金属硫化物形成が水田土壌のS供給力を制御するモデルを提案した。また,岩手県および広島県を対象とした水田土壌のS肥沃度広域評価の結果は,S不足による水稲の生育抑制が特殊ではないことおよび土壌診断に基づく対策が必要であることを示唆するものであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,各地で水稲の硫黄(S)欠乏が報告されているが,S供給力に関する土壌分析は殆ど行われていないのが実態である。今回提案した土壌S供給力の制御モデルを用いることにより,水田土壌のS肥沃度を精度良く評価することが可能となった(学術的意義)。また,岩手県と広島県を対象に行った可給態Sの広域評価及び定点調査試料を用いた検討結果は,水田におけるS肥沃度管理の不備について問題提起するものであり,社会的意義は大きいと確信する。
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