研究課題/領域番号 |
17K07697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
佐々木 孝行 岡山大学, 資源植物科学研究所, 准教授 (60362985)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | リンゴ酸輸送体 / トマト / ALMTファミリー / アルミニウム / 電気生理学 / 果実 / 孔辺細胞 / ALMT / アニオン輸送 |
研究成果の概要 |
トマトにおけるALMTファミリーリンゴ酸輸送体(SlALMT)について,果実や葉などの器官特異的に発現する2つのSlALM遺伝子に着目し生理機能を解析した.本研究課題では,主に果実で発現するSlALMTが,成熟初期の維管束で発現すること,輸送特性としてリンゴ酸と他ジカルボン酸を放出し,硝酸・塩素イオンを取り込むことを明らかにした.この遺伝子の発現抑制系統を作製し,メタボローム解析を行ったが,リンゴ酸含量に変化はみられなかった.葉で発現するSlALMT遺伝子は,気孔を構成する孔辺細胞で発現すること,輸送特性として,リンゴ酸の放出が,外液にリンゴ酸を添加することで活性化されることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ALMTファミリー輸送体は植物特異的なアニオン輸送体として多くの研究が進められているが,その性質の多くは未解明である.申請者は,アルミニウム耐性遺伝子のTaALMT1,気孔閉口に関わるAtALMT12など,世界に先駆けて研究を進めてきた.本研究課題では,モデル作物のトマトにおいて,果実を含めた器官・組織・細胞で発現するALMTファミリーの輸送機能と,関与する生理機能との関係を明らかにした.この成果は,作物がもつ様々なタイプのALMT輸送体の性質を理解し,活用することで,環境ストレス耐性の付与,農作物の成長制御と品質向上への応用を可能にする.
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