研究課題/領域番号 |
17K07701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
隅田 裕明 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (70147669)
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研究分担者 |
川東 正幸 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (60297794)
野口 章 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (20222193)
長坂 貞郎 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (70318385)
小林 孝行 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (10551228)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 土壌肥沃度 / 資源再利用 / 溶存有機物 / 有機物分解 / 炭素循環 / 物質循環 / 植物生育 / 資源再生利用 / 廃棄物再資源化 / 廃棄物処理 / 土壌圏現象 / 土壌学 |
研究成果の概要 |
9種類の農業廃棄資材、食品製造廃棄物より加熱焼成物を作成した。供試資材の化学組成によるクラスター分析より5グループに区分された。加熱焼成物および抽出溶液中の有機・無機成分は、焼成温度や植物種などによって大きく異なっていた。また、廃棄物として考えられていた農業、食品廃棄物は300℃以下の加熱焼成処理によりN、P、K等の有効肥料成分の溶出が認められたことから、農地への還元に有用な資源になり得る可能性が示唆された。加熱焼成物の土壌施用は土壌肥沃度の向上だけでなく、土壌中に残存する炭化物残渣は土壌物理性の向上、炭素の土壌固定に有効であると認識されているバイオチャーとしての役割も期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然利用とリサイクルを誇った日本は輸入食材に溢れ、廃棄物の有効利用が緊急の課題となっている。廃棄物は「混ぜればゴミ、別ければ資源」であることから、各種廃棄物(輸入穀類、国内産農水産物、食品製造過程残渣)は単一素材から構成される貴重な資源であるばかりでなく、重金属、夾雑物の混入に関する問題も回避可能である。350℃以下の酸素供給制限下の温度条件で各種廃棄物の焼成物を調製し、焼成物、水抽出液の無機・有機物組成分析より適切な利用方法を確立する。焼成物の適切な製造、利用方法を提言する。都市近郊農業における地産地消の持続的かつ安定な微生物活性を伴わないバイオマス有効利用の技術の確立を追究した。
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