研究課題/領域番号 |
17K07718
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
野崎 功一 信州大学, 学術研究院工学系, 准教授 (10313834)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | セルラーゼ誘導 / バイオマス利用 / 糖質トランスポーター / 代謝制御 / バイオマス分解 / セルラーゼ / Trichoderma reesei / β-グルコシダーゼ / バイオマス / 酵素誘導 / 遺伝子発現 |
研究成果の概要 |
ソホロース合成に関与するβ-グルコシダーゼであるCel1Aの発現量を増加させることで,セルラーゼの生産量を約2倍に増加させることに成功した。Cel1Aの発現量が多くなるとセルラーゼの生産量は減少することから,発現量の適切な調節が必要であることを明らかにした。一方,ソホロース分解酵素であるCel3Bを欠損させることで,セルラーゼ生産量を増加させることに成功した。 さらに,糖質トランスポーターCrt1の過剰発現により,セルラーゼ生産量は約1.7倍に増加した。Crt1の過剰発現株と欠損株の解析結果から,Crt1はCel1Aとセルラーゼの正の転写因子Xyr1の発現に必須であることを初めて明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
産業的に有用なセルラーゼ生産菌であるTrichoderma reeseiにおけるセルラーゼの誘導発現メカニズムの一部を明らかにした。これを利用することで,高性能なセルラーゼを安価に生産することが可能になると予想される。また,糖質トランスポーターが糖輸送だけでなくセルラーゼの誘導にも必須であることを初めて明らかにした。これは,糸状菌の酵素の誘導発現において新たな発見であり,学術的に重要な知見であると考えられる。
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