研究課題/領域番号 |
17K07729
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
坂口 政吉 工学院大学, 先進工学部, 准教授 (80281351)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | トレハラーゼ / 古細菌 / GH15糖質分解酵素 / トレハロース / 糖質分解酵素 / GH15ファミリー / 基質認識 / 古細菌トレハラーゼ / GH15ファミリー酵素 |
研究成果の概要 |
本研究は、古細菌が保持するトレハロース分解酵素の機能とその応用展開を目的とした。その結果、すでに報告していたユーリ古細菌の酵素に加えて、クレン古細菌であるスルフォロバス菌から二種の組換え酵素を発現させて、酵素化学的性質を明らかにした。また、推定活性部位中のアミノ酸を変換し、既報酵素の触媒反応に関わるアミノ酸を同定し、N末端ドメインの機能と立体構造解析へ向けて結晶化条件に関する基盤を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トレハロースは、種々の生理活性を有し、近年非常に注目されている非還元性二糖である。本研究では、クレン古細菌では初めて、トレハロースを分解する能力を持つ二種の酵素を同定した。二種の酵素は異なる性質を有し、片方の酵素は分解活性が低く、トレハロースに対する親和性が高かった。ユーリ古細菌酵素の活性部位に関する成果と共に、これらの成果は、古細菌のトレハロース利用そして糖代謝について新しい知見を提供し、今後の細胞生物学の一助となる。残念ながら、立体構造の解明と新奇二糖の合成までには至らなかったが、今後の糖質分解酵素の多様性や応用に対して開拓できる道筋を示せると期待できる。
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