研究課題/領域番号 |
17K07730
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
鳴海 一成 東洋大学, 生命科学部, 教授 (90343920)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | DNA修復 / 放射線抵抗性細菌 / DNA損傷誘導性 / ゲノム2本鎖切断修復 / DAN損傷誘導性 / DNA修復タンパク質 / 放射線誘導性タンパク質 |
研究成果の概要 |
DdrA及びDdrAPのDNA修復における機能を解析した。ddrA欠失株はナリジクス酸に感受性、ddrAP欠失株はノボビオシンに耐性を示したことから、DdrAはGyrAと、DdrAPはGyrBと相互作用し、タンパク質立体構造を歪めることでDNAトポイソメラーゼ阻害剤の影響を変化させていることが示唆された。また、ウエスタンブロット解析によるin vivo実験と、精製タンパク質を用いたin vitro実験の結果から、放射線抵抗性細菌の細胞粗抽出物には、DdrAを分解する酵素が存在するが、DdrAはDdrAPとヘテロ複合体を形成することで、DdrA分解酵素による分解を免れていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線抵抗性細菌に特有のDNA修復機構である凝縮核様体依存性末端結合の構成要素としてこれまでに、PprAタンパク質、DNAトポイソメラーゼ、DNAリガーゼが明らかになっている。本研究によって、DdrAタンパク質及びDdrAPタンパク質は、DNAトポイソメラーゼと相互作用することが示唆され、CNDEJの構成要素として放射線抵抗性細菌が持つDNA損傷誘導性のDNA修復機構の一端を担うことが明らかになった。これらの構成要素の相互作用の詳細が明らかになれば、それらの相互作用を利用した新たな遺伝子工学試薬の開発にも繋がり、生命科学の新たな展開に貢献すると考えられる。
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