研究課題/領域番号 |
17K07756
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
久米 一規 広島大学, 統合生命科学研究科(先), 准教授 (80452613)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 微小管 / アクチン / 細胞極性 / シグナル伝達 / 細胞増殖 / 細胞周期 / 分裂酵母 / リン酸化 / 酵母 / 微生物 / 遺伝学 |
研究成果の概要 |
細胞極性は、生体の諸組織・各器官形成の基盤であり、その破綻は細胞の癌化や老化を引き起こす要因となる。細胞極性の形成には、アクチンと微小管の構築が重要であり、細胞増殖と連動した細胞骨格形成の制御機構の存在が示唆されている。しかしその制御機構については不明な点が多い。本研究では、研究代表者がこれまでに明らかにした、当該制御機構に重要な分子経路(MOR経路)について、MOR経路の新規機能として示唆された、微小管制御機構の解析を行った。その結果、MOR経路が細胞周期に依存した微小管の形成制御に重要であることを明らかにした。さらにその分子機構の一端を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で注目しているMOR経路は酵母からヒトまで高度に保存された分子経路であり、高等生物では神経細胞や腸上皮細胞などの多様な細胞の極性制御と細胞増殖制御に重要である。本研究成果は、高等生物におけるMOR経路が関わる新規生命現象の理解に貢献することが期待される。またヒトにおいて、MOR経路は腫瘍形成や遺伝性癌症候群の原因分子の制御に関わることが報告されている。それゆえ本研究により得られた知見は、MOR経路の破綻が原因となり引き起こされる細胞癌化や遺伝疾患の分子機構の理解、生理活性物質探索系の開発に資する研究につながることが期待される。
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