研究課題/領域番号 |
17K07759
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
湯浅 恵造 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 准教授 (70363132)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 低分子抗体 / タンパク質分泌生産 / 蛋白質 / 分泌生産 / 抗体 |
研究成果の概要 |
Serratia marcescensが有するI型タンパク質分泌機構(T1SS)の一つであるLipシステムを利用して、大腸菌による低分子抗体(ラクダ科動物由来VHH、Nanobody)の分泌生産システムの構築を行った。これまでのT1SSを利用したタンパク質分泌生産では、目的タンパク質のC末端に100~200アミノ酸を付加する必要があったが、本研究で構築したシステムでは、10アミノ酸程度を付加するのみで分泌が可能となった。また、Lipシステムの3コンポーネント(LipB/C/D)のうちLipCのみで分泌生産できた。最終的に、培養液1Lあたり数mgの精製Nanobodyを得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸菌を宿主としたタンパク質生産システムが数多く構築されているが、これまでのシステムではタンパク質をペリプラズムを含む菌体内に蓄積させるものであり、分泌生産システムの構築には至っていない。本研究で構築した分泌生産システムを用いて、C末端に10アミノ酸のみが付加した精製Nanobodyを培養液1Lあたり数mg得ることに成功した。最近、Nanobodyが医薬品として認可され、今後ますます開発が進むと期待されており、本研究の社会的意義は高いと考えられる。また、Nanobodyだけでなく一本鎖抗体(scFv)の分泌生産も確認しており、抗体以外の組換えタンパク質の分泌生産への応用も期待できる。
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