研究課題/領域番号 |
17K07760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
畠山 智充 長崎大学, 工学研究科, 教授 (50228467)
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研究分担者 |
海野 英昭 長崎大学, 工学研究科, 助教 (10452872)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | レクチン / 糖鎖 / 海産無脊椎動物 / 立体構造 / 毒素 / タンパク質 / 蛋白質工学 / X線結晶構造解析 / 無脊椎動物 / 生理活性タンパク質 / 糖 / 分子認識 |
研究成果の概要 |
レクチンは糖との特異的な結合を介して,生体内において細胞間及び分子間相互作用に重要な働きをしている。これまでレクチンは主に陸上動物から単離されたものが多かったが,今回,多様な生物種を含む海産無脊椎動物より様々なレクチンを単離し,その構造と機能の解析を行った結果,これまでに知られていない構造を持つレクチンが多数見出され,その新たな糖認識機構が明らかになった。さらに,次世代シークエンサーを用いたRNAの網羅的配列解析を用いることによって,レクチンを含む多くの新奇生理活性タンパク質の発見とその遺伝子クローニングにも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞間の接着やコミュニケーションには,細胞表面糖鎖とともにレクチンが重要な役割を果たしている。海産無脊椎動物には多様な生物種が存在しており,陸上動物とは構造や特徴が大きく異なるレクチンが多く存在することが予想される。本研究はこのようなことを踏まえて,海産無脊椎動物レクチンの多様性とその活性発現機構を明らかにすることを目的として,その構造と機能を詳細に研究し,多くの新奇レクチンの立体構造や糖認識機構を明らかにした。これらの結果は,今後,海産無脊椎動物の生体防御機構に重要な知見を与えるとともに,生物の分子進化に関しても有用な基礎的情報をもたらすものと考えられる。
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