研究課題/領域番号 |
17K07768
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機化学
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研究機関 | 東京農業大学 (2019) 北海道大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
高橋 公咲 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (30374622)
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研究分担者 |
松浦 英幸 北海道大学, 農学研究院, 教授 (20344492)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 標的タンパク質 / 生理活性物質 / アフィニティークロマトグラフィー / ペプチドマスフィンガープリンティング / ウェスタンブロッティング / nano LC-MS/MS / プローブ / リンカー / ケミカルバイオロジー / シグナル伝達物質 |
研究成果の概要 |
アジド基(N3)は小さな官能基であり、生理活性物質と標的タンパク質の親和性の阻害を最小限にとどめることが期待される。そこで、アジド基のみを生理活性物質に導入したプローブを用いた標的タンパク質同定法を開発した。本方法により植物生長促進物質であるアザヒポキサンチンの結合タンパク質としてイネのV-ATPアーゼBサブユニット2およびV-ATPアーゼ Aサブユニットが同定された。また、植物ホルモンのアブシジン酸の新たな結合タンパク質としてシロイヌナズナのチオレドキシンの一種であるAtTrxh3が同定された。本手法が生理活性物質の標的タンパク質の同定に有効であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小さな官能基のアジド基を生理活性物質に導入したプローブを用いることで、標的タンパク質とプローブの親和性をできるだけ保ちつつ標的タンパク質を同定する方法を開発した。本方法により、植物生長促進物質のアザヒポキサンチンの結合タンパク質が同定された。この結果は、作物の収量を増加させるメカニズムの解明につながる。また、チオレドキシンは植物のストレス応答に関わっていることが知られている。チオレドキシンが植物ホルモンの一種であるアブシジン酸の結合タンパク質であるという結果は、アブシジン酸の新たな生理活性発現機構の解明にもつながる。
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