研究課題
基盤研究(C)
(1)(3R)-体および(3S)-β-tyrosineはシロイヌナズナの根の伸長阻害活性を示したが,m-(3R)-β-tyrosineやo-(3R)-β-tyrosineにその活性はなかった.(2)イネの各生育段階(第3, 5, 7 葉完全展開期)における蓄積量を比較すると,第5 葉完全展開期以降に (3R)-β-tyrosineが蓄積した.次に,第5葉完全展開期イネにおけるその蓄積量の日周変動を調べると,他のアミノ酸とは異なり,一定であった.(3R)-β-tyrosine蓄積量の動態は他のアミノ酸とは異なることを明らかにした.
日本晴(イネ、ジャポニカ種)は非タンパク性アミノ酸(3R)-β-tyrosineを産生する.(3R)-β-Tyrosinは双子葉植物の根の伸長を特異的に阻害するが,イネ等の単子葉類には活性を示さない.(3R)-β-tyrosineおよびその類縁体を用いて構造と活性を比較したところ,活性発現にはβ-位のアミノ基とベンゼン環中のp-位の水酸基の共存が必要であった.イネには無害で,双子葉雑草に効果を示す薬剤のシーズ開発につながる成果を得た.
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生化学
巻: -
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http://www.chemeco.kais.kyoto-u.ac.jp/publications.html
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