研究課題/領域番号 |
17K07771
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機化学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
岩崎 崇 鳥取大学, 農学部, 准教授 (30585584)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ヒスチジン / 細胞膜透過 / トランスサイトーシス / 細胞毒性 / 病原性因子 / ピロリ菌 / マラリア / タンパク質 / ペプチド / 蛋白質 / 細胞 |
研究成果の概要 |
我々はこれまでにヒスチジンリッチな人工ペプチド/タンパク質が細胞内に効率的に取り込まれることを発見した。そこで本研究では、天然のヒスチジンリッチペプチド/タンパク質であるピロリ菌HpnとマラリアHRP2に着目した。ピロリ菌Hpnは、アミロイド様繊維を形成することが知られいるが、本研究においてヒト胃上皮癌細胞に対してトランスサイトーシスを示したことから、胃から血中に移行する可能性が示唆された。一方で、マラリアHRP2は様々なヒト細胞に取り込まれた後に、細胞毒性を示したことから、毒性因子であると推測された。すなわち、ピロリ菌HpnとマラリアHRP2は病原性因子として機能する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ピロリ菌HpnとマラリアHRP2が細胞内に取り込まれた後に、病原性因子として機能する可能性を明らかにした。これらのヒスチジンリッチペプチド/タンパク質を標的分子として考えることで、ピロリ菌やマラリア原虫感染症に対する新たな治療方針を開拓することができる。また、ピロリ菌HpnやマラリアHRP2以外の天然のヒスチジンリッチペプチド/タンパク質についても、同様に細胞内に取り込まれる可能性を示唆することができた。今後は、他種のヒスチジンリッチペプチド/タンパク質についてさらなる調査をすることで、新たな現象の発見につながることが期待される。
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