研究課題/領域番号 |
17K07773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機化学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
佐藤 正資 香川大学, 農学部, 教授 (20263890)
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研究分担者 |
吉原 明秀 香川大学, 農学部, 准教授 (40548765)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 希少糖 / D-アラビノース / 線虫 / Caenorhabditis elegans / Cenorhabditis elegans / C. elegans / D-アラビノース / 成長阻害 / 抗線虫 |
研究成果の概要 |
希少糖D-arabinose (D-Ara) は線虫Cenorhabditis elegansの成長を強く阻害する。本研究では,その作用メカニズムを明らかにした。線虫粗酵素を用いた酵素阻害実験により,D-arabinose 5-phosphate (D-Ara-5P)は,ペントースリン酸経路のリボースリン酸イソメラーゼ(RPI)を強く阻害し,解糖系のグルコースリン酸イソメラーゼ(GPI)を弱く阻害することを明らかにした。D-Araによる線虫成長阻害は,D-Araの代謝産物D-Ara-5PがRPIとGPIを阻害することで,核酸合成とエネルギー産生が抑制されることによって起きると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
単糖を抗線虫薬(あるいはそのリード化合物)とした研究例は皆無であり,独創性が高い。本研究により,糖代謝をターゲットとした新規な作用メカニズムをもつ抗線虫薬の開発が期待でき,熱帯医学,獣医学への波及効果が大きいと考えられる。また,本研究で得られる知見から,抗がん剤などの他の薬剤,あるいは糖代謝酵素の機能を解析するツールとしての酵素阻害剤が開発される可能性がある。
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