研究課題/領域番号 |
17K07779
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機化学
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
小林 正治 大阪工業大学, 工学部, 准教授 (30374903)
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研究分担者 |
長井 薫 千里金蘭大学, 生活科学部, 教授 (20340953)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 天然物 / 全合成 / 構造活性相関 / ゲラニル-レゾルシノール / アセトゲニン / 構造決定 / 小胞体ストレス / 神経細胞保護効果 / ヘリセノン / 神経保護効果 / 絶対配置 / 立体特異的環縮小反応 / 脂肪酸エステル / 有機化学 / 生物活性 / 細胞保護 |
研究成果の概要 |
認知症の予防・改善に効果があると言われるキノコや,資源としてあまり活用されていない紅藻に含まれる微量な活性成分の人工全合成や神経細胞に対する作用を研究した。構造多様なキノコの活性成分の網羅的な合成法を開発し,その中のいくつかの分子に,認知症の原因の一つと考えられる小胞体の機能異常による細胞死に対して抑制効果(細胞保護効果)があることを見出した。さらに,化合物の構造と細胞保護効果の相関を初めて明らかにした。また,紅藻由来の成分の合成では,分子の立体化学を完全に制御した合成法を開発し,今まで未知であった天然分子の立体構造を初めて解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症をはじめとする神経変性疾患の予防や治療に役立つ可能性のある分子を合成化学的に供給する有効な手段を提供したことが最も重要な意義である。また本研究の成果は,キノコや海藻の生理機能を成分分子の働きとして理解し,活性発現の鍵となる分子の構造,分子構造と作用の相関関係,生理作用発現のメカニズムなどを解明することにも役立つ。
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