研究課題/領域番号 |
17K07784
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機化学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
野川 俊彦 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 研究員 (40462717)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 微生物代謝産物 / フラクションライブラリー / スペクトルデータベース / 新規化合物 / 活性物質 / 微生物二次代謝産物 / 生理活性物質 / 天然物 |
研究成果の概要 |
微生物の多様な二次代謝産物生産能を活用した新規化合物の探索方法の構築と、それを利用した新規化合物の単離を目的として以下の4項目に沿って本課題を遂行した。(1)多様性指向型フラクションライブラリーの作製、(2)ライブラリーのLC/MS分析およびスペクトルデータベースの作成、(3)ライブラリーの活性評価、(4)新規活性化合物の探索。19種の糸状菌を3種の培地を用いて培養し、フラクションライブラリーを作製した。これをLC/MSで分析するとともに各種生物活性試験に供した。この結果をもとに新規活性物質の探索を行った。結果を学会や学術論文として報告した。本研究により本方法の有効性を確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
微生物二次代謝産物は、多様な構造と生理活性から創薬資源として重要である。しかし、精製の手間や量の確保の難しさ、最近では新規の構造や活性を有する化合物発見の難しさなどからも研究の継続が困難になっている。大手製薬企業なども同様の状況である。本課題では、これら欠点を解消するため、微生物本来の二次代謝産物生産能を活用するとともに、従来法では見落とされていた微量代謝産物にもフラクションライブラリーの手法を応用することで注目した。ここで確立した方法の活用により、医薬品などのシード化合物およびバイオプローブの創出につなげることが期待できる。また、限りある微生物資源を有効活用することにおいても重要である。
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