研究課題/領域番号 |
17K07786
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
前多 隼人 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (80507731)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肥満 / パプリカ / キサントフィル / 脂肪細胞 / 慢性炎症 / 栄養学 / 食品 / 糖尿病 / カロテノイド |
研究成果の概要 |
パプリカに含まれる色素成分であるキサントフィルによる慢性炎症の抑制作用を検討した。培養細胞による検討の結果、パプリカに特徴的に含まれるカプサンチン、ククルビタキサンチンAが強い慢性炎症抑制作用を示した。また糖尿病肥満モデルマウスによる動物実験の結果、パプリカのキサントフィルは肝臓と脂肪組織での肥満による慢性炎症を抑制し、その作用はマクロファージのバランスの調整が関係することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キサントフィルはカロテノイドの一種であり、抗酸化や抗がん、抗肥満作用を示す機能性が注目されている。パプリカは緑黄色野菜の中でも特にキサントフィルが多く、抽出した色素は天然色素として食品にも使われている。本研究によりパプリカの主要なキサントフィルであるカプサンチンは、肥満による慢性炎症を改善する作用を示すことが示唆された。また体内への吸収効率が高い報告があるククルビタキサンチンAも強い効果を示すことが、初めて明らかになった。肥満による慢性炎症は、糖尿病などの他の生活習慣病の原因となる。パプリカのキサントフィルの食事から摂取は、これらの疾患の予防・改善に役立つことが考えられた。
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