研究課題/領域番号 |
17K07787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
伊藤 芳明 岩手大学, 農学部, 准教授 (50312517)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨格筋 / イソチオシアネート / 食品機能 / 糖代謝 / タンパク質代謝 / サルコペニア / シグナル応答 / 筋萎縮 / 食品 / シグナル伝達 / 生活習慣病 / イソチオシアネート化合物 |
研究成果の概要 |
クレソン等に含まれるphenethyl isothiocyanate (PEITC)は、解毒や抗酸化活性を有していることが知られている。本研究では、マウス骨格筋由来細胞であるC2C12細胞を用いた解析から、新たな機能性としてErbB-Aktシグナルの活性化を介した糖取り込み促進作用を有することを見出した。加えて、PEITCによるAktの活性化はタンパク質分解抑制にも関与することも示唆された。本成果は、骨格筋の糖代謝器官である機能的側面と運動や体を支持する体組織としての量的側面に同時にアプローチするものであり、本機能を活用した疾患予防への食品機能的な応用への発展も期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨格筋は生体の糖代謝調節を担う主要な器官であると同時に、生体の活動を担う器官である。その機能低下は、糖尿病等の生活習慣病の要因やフレイルなどの自立的な活動力の低下に繋がる。本研究では、骨格筋細胞を用いた解析によりアブラナ科野菜などに含まれるイソチオシアネート化合物に糖利用を促進する効果と筋タンパク質の分解を抑制する効果があることを明らかにした。この成果は、日常的に摂取する機会の多い野菜類の健康有益性を明らかにするものであり、生体での疾患の予防や緩和などの応用研究の基礎となるものである。
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