研究課題/領域番号 |
17K07790
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
日野 真吾 静岡大学, 農学部, 准教授 (70547025)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | フラクトオリゴ糖 / 腸内細菌叢 / 腸管免疫 / IgA / ラット / 有機酸 / プレバイオティクス / 難消化性オリゴ糖 / 食物繊維 / 腸管透過性 |
研究成果の概要 |
フラクトオリゴ糖(FOS)摂取に伴う腸内環境と宿主の腸管免疫機能との関連についてラットで解析を行った。フラクトオリゴ糖を添加した半精製飼料摂取初期に観察されるIgA分泌促進作用には軽度な粘膜炎症が関与し,盲腸でのムチン層の崩壊も観察された。一方,これら一連の応答は長期摂取時や非精製飼料摂取時には全てキャンセルされた。また,一連の応答は乳酸の蓄積とこれに伴う極端なpH低下といった腸内環境の変化によって誘導されると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フラクトオリゴ糖をはじめとする難消化性糖類の摂取は動物実験において免疫調節作用を示すことが報告されており,ヒトでの有用性についても研究が進められている。しかしながら,その作用機序は明確になっていない。本研究からフラクトオリゴ糖の免疫調節作用は,急速な発酵に伴う腸内環境の変化が軽度な粘膜炎症が関与することが明らかとなった。一方で,これらの応答は,長期摂取時やヒトの食事に比較的その物性等が近い非精製飼料では観察されないことが明らかとなった。以上から,難消化性糖類の摂取効果については,その摂取方法や添加する食事の種類を考慮して摂取する必要があると考えられた。
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